野中郁次郎と竹内弘高のSECIモデルを徹底解説!
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SECIモデルは、野中郁次郎と竹内弘一によって提唱された知識創造(ナレッジ・クリエーション)のフレームワークです。このモデルは、組織内での知識の形成と共有を理解するための重要な手法とされています。SECIは、以下の4つのフェーズから成り立っています。
SECIモデルとは
S(Socialization): 社会化 暗黙知が人から人へ | → | E(Externalization): 外部化 暗黙知が形式知へ変換 |
↑ | ↓ | |
I(Internalization): 内部化 形式知が再び暗黙知に変換される | ← | C(Combination): 組み合わせ 形式知が他の形式知と組み合わされる |
S(Socialization): 社会化
このフェーズでは、暗黙知(非形式、経験に基づく知識)が人から人へと直接共有されます。これは通常、対話や共同作業、観察などの形で行われます。
E(Externalization): 外部化
このフェーズでは、暗黙知が形式知(明示され、文書化された知識)に変換されます。これは、メタファーやアナロジー、モデル、仮説などを用いて行われることが多いです。
C(Combination): 組み合わせ
このフェーズでは、形式知が他の形式知と組み合わされて新しい知識が生まれます。これは、文書やデータベース、ミーティングなどを通じて行われます。
I(Internalization): 内部化
このフェーズでは、形式知が再び暗黙知に変換され、個々のメンバーがそれを自分自身の経験として吸収します。これは「学習する組織」において特に重要なプロセスです。
これらの4つのフェーズは、線形ではなく、継続的なスパイラルを形成するとされています。つまり、知識は絶えず進化し、深化していくのです。
SECIモデルは、組織が持続的なイノベーションと成長を達成するために、どのように知識を効果的に創造と共有できるかを理解する上で非常に有用です。
野中郁次郎(のなか いくじろう)
野中郁次郎(のなか いくじろう)は、日本の経営学者であり、一橋大学名誉教授、カリフォルニア大学バークレー校特別名誉教授、日本学士院会員です。彼は1935年5月10日に生まれました。野中郁次郎は知識経営(ナレッジ・マネジメント)の権威として広く知られており、特に「知識創造理論」において多くの貢献をしています。彼は2002年に紫綬褒章を受章し、2017年にはカリフォルニア大学バークレー校ハース・ビジネススクールから同大学最高賞の生涯功績賞を史上5人目として授与されました。
その他の情報
- 早稲田大学政治経済学部を卒業後、富士電機製造(現・富士電機)に入社しました。
- カリフォルニア大学経営大学院(バークレー校)でPh.D.を取得しています。
- 海外での講演も多数行っています。
竹内弘高(たけうち ひろたか)
竹内弘高(たけうち ひろたか、1946年10月16日 – )は、日本の経営学者であり、ハーバード大学経営大学院のシニアフェロー、一橋大学の名誉教授、そして学校法人国際基督教大学(ICU)の理事長です。彼の専門はマーケティングと企業戦略に広がっています。
人物・経歴
- 東京都出身で、国際基督教大学(ICU)を卒業。
- カリフォルニア大学バークレー校で経営学修士号(MBA)と経営学博士号を取得。
- 野中郁次郎教授と出会い、研究者の道を選ぶ。
- ハーバード大学ビジネススクールと一橋大学で教鞭を執る。
- 野中郁次郎との共著「知識創造企業」が全米出版家協会の「ベストブック・オブ・ザ・イヤー」に選ばれる。
- 企業内リーダー養成機関の副学長、マイケル・ポーター教授の招聘によりハーバード大学ビジネススクール教授に就任。
著作
- 『マーケティング・アンビション思考』
- 『トヨタの知識創造経営』
- 『日本の競争戦略』
- 『知識創造企業』
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