プライムレートとは;短期プライムレート
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プライムレートとは
「プライムレート」とは、銀行が顧客に適用する貸出金利の「基準金利」の一種です。大半の融資においてこのプライムレートが基準として採用され、「短期プライムレート+0.500%」といった形式で適用金利を構成します。
このレートは、銀行ごとに異なる場合があり、また経済状況や日本銀行の政策金利の変動によって変更されることがあります。
短期プライムレートが基本
プライムレートは短期と長期がありますが、令和6年現在では、新規融資において採用されるのは大半が短期プライムレートです。
プライムレートの推移(日銀発表 2001年以降)
日本銀行が公表している主要銀行のプライムレート推移は以下の通りです
各金融機関が公表しているプライムレート
- みずほ銀行 短期プライムレート 長期プライムレート
- 横浜銀行 短期プライムレート
- 東北銀行 短期プライムレートの引き上げについて(H19年3月23日)
- 城北信用金庫 城北長期プライムレートの引き上げについて [2022/03/22]
プライムレートは、銀行の資金調達コストに基づいて設定され、通常、日本銀行の政策金利に密接に関連しています。
銀行はこのレートを基準として、さまざまな顧客に対する貸出金利を決定します。つまり、プライムレートよりも高い金利で一般の企業や個人に融資を行うことが一般的です。
信用金庫や地方銀行もプライムレートを設定していますが、これらの金融機関のレートは大手銀行のプライムレートとは独立しており、地域経済の状況や自身の資金調達コストに基づいて決定されます。
プライムレートはどのように変動するか
プライムレートの引き上げ・引き下げの判断
プライムレートは銀行や信用金庫が独自の判断で引き上げや引き下げを行います。
通常、メガバンク・第一地銀・第二地銀・信用金庫の枠組みのなかである程度足並みが揃うことが一般的ですが、日本国内においては1994年以降、金利が自由化されているので、競合他行とも異なる基準金利を設定できます。
プライムレートを基準金利とした貸出やローンの金利引き上げ・引き下げ
随時改定
プライムレートの変更が行われると、その変更期日から適用金利が変わります。
定時改定
通常年2回程度の金利見直しの日があり、プライムレートの変更が行われると、そこから最も近い金利見直し日以降で適用金利が変更となります。