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講義ノート

融資の基準金利;短プラ、TIBOR、固定

銀行や信用金庫といった金融機関が利用する貸出金利は、以下のように構成されています。

貸出金利 = 基準金利 + スプレッド

銀行が法人への貸出をする場合の金利は、基本的に「基準金利」と「スプレッド」の2つの要素で構成されます。これらは貸出金利の計算において重要な役割を果たします。それぞれについて説明します。

基準金利(ベースレート)とは

基準金利は、貸出金利の基本的な指標となり、この金利にスプレッドを加えることで最終的な貸出金利が決定されます。この金利は市場の金融状況に応じて変動し、経済全体の金融政策や市場の需給バランスによって左右されます。

主な基準金利には短期プライムレート、TIBOR、スワップレートを用いた長期固定金利などがあります

短期プライムレート

TIBOR

固定金利

スプレッドとは

スプレッドは、基準金利に加えて銀行が上乗せする金利のことで、銀行が貸出に際して取るリスクや手数料、利益を考慮して決定されます。

貸出先の信用リスクが高い場合や、貸出期間が長い場合などは、スプレッドが高くなる傾向にあります。また、スプレッドは銀行の運営コストや市場競争の状況によっても変動します。このスプレッドを通じて、銀行はリスクを管理しつつ利益を確保することができます。

猿樂 昌之

猿樂 昌之

猿樂事務所(同 つむぐ人たち)の代表です。金融機関向け研修での補足情報や経営の知見を発信しております。よろしければSNSをフォローください。

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